平成29年論文式試験 監査論

はじめに

今年の本試験についての個人的な感想を書いていきます。
あくまでも「感想」に過ぎないので、現在勉強されている方にとって
役立つ記事になるかは微妙です。

 

 

注意事項

※本記事は平成29年論文式試験の具体的内容に言及します。本試験問題を練習で解くつもりであるという受験生の方は注意してください。

※自己採点についてはTACの解答速報を主として参考にしています。

第1問 問題

今年の監査論も、例年通り第1問が理論、第2問が実務という構成でした。理論については、各予備校の事前予想では、「不正リスク対応基準」や「継続企業の前提」といった論点が出題可能性大とされていましたが・・・

ふたを開けてみると全然違うところが出ましたね。

第1問のメインテーマは「他の監査人等の利用」。結構意外に感じました。

そもそも、この「他の監査人等の利用」って、監査論の中でもそんなに大きな論点じゃないというか、これだけで大問1題まるまる作っちゃうのかよという感じでしたね。

また、典型論点といえる箇所も少なく、問題はまあまあ難しかったのではという印象です。

第1問 感想

監査論の問題については、①典型論点を探して解く、②配布される基準集(=監基報)を参考にして解ける問題を解く、③その他の問題を解くという解答手順を決めていました。

①は最後の「問題3」、②は「問題2」の「問4」が該当していたので最初にここを解きました。しかし、他の問題は明確な「こうきたら、こう」という解き方は使えない問題だったので、何とか頑張って書くという感じで解くしかなかったですね。

監査論という科目は、どういう勉強法が真に効果的か分かりにくく、典型論点を抑えたところで出題は数問のみなので、結果としてその場で頑張る、何とか取り繕うという受験生が実際には多いんじゃないかなと思います。そのため、その人の素の文章力や読解力が点数に反映される度合いも強い科目だと考えられます。

第2問 問題

実務を問う第2問の問題は、かなりざっくりした内容という印象です。

得意先別の売上についてのデータが与えられ、各社について、問題文の指示に従い解答するという形式です。4つの小問それぞれが10行くらいの解答欄であり、どういうことを、どういう風に書くかという受験生の自由度が高いために面倒な問題でした。

第2問 感想

こういった感じの問題って、意外と予備校の答練では出題されることが少ないので、かなり書きにくかったです。

ただ、各社ごとの着目点については、資料がかなりあからさまにヒントを与えてくれている部分も多いので、まぁ何とか部分点を貰えるのではという解答に落ち着いたと勝手に思ってます。

自己採点 予想

監査論については、具体的な自己採点はできませんが、個人的感想としては、良くもなく、悪くもないということで、偏差値ベースで50~52くらいではと予想します。

今後ほかの科目も感想・自己採点を書いていくつもりです。また、合格発表後には、落ちていようと受かっていようと、自己採点と実際の結果との比較も書いてみる予定でいます。